Interview

メンバーインタビュー

2025-11-07

決め手は、エンジニアとの距離の近さ。妥協しないデザインで、ポケットサインのプロダクト品質を支えるUI/UXデザイナー

2025年7月28日、ポケットサインは自治体公式アプリ「ポケットサイン」のリブランディングを実施しました。同サービス全体のデザインを牽引したのは、UI/UXデザイナーの酒井 太一さんです。

「複雑な本人確認の認証に関する課題をスマートに、よりセキュアに解決しようとしているのが、ポケットサインだと思いました」

そう転職の決め手を語る酒井さんに、ポケットサインのデザイナーとして普段担当されているお仕事の内容や働く面白さ、事業会社で働く魅力について話を伺いました。

プロフィール

UI/UXデザイナー
酒井 太一さん
2016年に京都芸術大学 情報デザイン学科を卒業後、広告会社にグラフィックデザイナーとして勤務。その後、転職を経て、モビリティ領域における金融ソリューションを提供する企業にアートディレクター・UI/UXデザイナーとして参画。2024年9月より、ポケットサインのUI/UXデザイナーとして活動している。

社会をより良くするためのデザインに携わりたかった

── まずは、これまでのご経歴について簡単に教えてください。

京都芸術大学の情報デザイン学科を卒業後、広告制作会社に就職しました。2年半ほどグラフィックデザイナーとして紙やWebのデザインを担当後、デジタルに強みを持つ広告代理店に転職しました。そこでは、アートディレクションを含むクリエイティブ全般を経験しています。

3社目では、自動車関連をはじめとした金融サービスを提供する事業会社のUI/UXデザイナーとして、会員サイトや高級ブランドのWebサイトなどのリニューアルを担当しました。

── なぜ、グラフィックデザイナーからUI/UXデザイナーへ?

広告代理店でさまざまな制作物を手掛ける中で、消費者に興味を持ってもらうためのデザインを手掛けるだけでなく、デザインを通して社会をより良くすることに関わりたいという想いが強くなっていったからです。そこで一からUI/UXのデザインを勉強しました。

── 2024年9月からポケットサインに参画しています。新たに転職を検討した理由を教えてください。

裁量ある環境下で、デザインに取り組みたいと考えていたからです。

前職の事業会社では2人目のデザイナーとして参画し、UI/UXデザインの経験が浅かったにもかかわらず、大きな案件を任せてもらえたんです。実際に200万人が利用するサービスのアートディレクションやUIデザインなどを担当し、大きな手応えを感じていました。

ちょうどデザイン組織の立ち上げタイミングと重なっていてカオスな環境でしたが、自ら裁量を持ってデザインしていくことに面白さを感じ、もう一度そういった経験をしてみたいと思っていました。

また、30代前半という年齢で「大きな挑戦をするならラストチャンスかもしれない」と思っていたことも転職の後押しになりましたね。

── 転職を検討する上で重視していたことはありますか?

エンジニアとの距離が近いことです。UXを向上させようとすると、表面的なデザインはもちろん、インタラクティブな動作においても細かく調整していくことが必要だとこれまでのデザイン経験から確信していました。だからこそ、エンジニアと協業しながら働ける環境を重視していました。

── 裁量という点では、フリーランスで働くことも一つの手段もあったのではないでしょうか?

そうですね。ただ、自分の特性を踏まえると、一つのことに集中して取り組むほうが成果を出しやすいと感じていました。それに、自分が挑戦してみたいことはまだたくさんある。それらを実践するためには、大きな裁量を与えてくれるベンチャーやスタートアップに転職することがベストだと考えていました。

── ポケットサインが手掛ける事業領域は「本人確認」というユニークな領域だと思います。最終的にポケットサインへの参画を決めた理由を教えてください。

前職で金融サービスに携わっている中で、本人確認の仕組みに大きな課題を感じていました。たとえば、みなさんもメールやパスワードを入力したあとに、二段階認証やワンタイムパスワードを求められた経験はあると思います。

しかしながら、複雑な認証手段が導入されているにもかかわらず、金融領域では不正な取引による被害額が増え続けていると金融庁の統計で報告されています。この課題をなんとか解決できないかと探しているうちにポケットサインに出会い、まさに本人確認の課題を真っ向から解決しにいっている会社だと強く惹かれました。

しかも、本人確認の領域は、前職だけでなく多くの企業が課題を抱えている問題です。その課題を解決できることは、社会課題の解決に通ずるのではないか。

もっと人々の生活に直接的なインパクトを与えられるような仕事がしたい、という前々から抱えていた想いに対して、ポケットサインであれば叶えられるのではないかと思ったことが決め手になりました。

エンジニアとの距離の近さが、納得のいくデザインにつながる

── 現在担当されているお仕事の内容について教えてください。

自治体公式アプリ「ポケットサイン」のUI/UXデザインを担当しています。「ポケットサイン」には、デジタル身分証を活用した避難支援を実現する「ポケットサイン防災」をはじめ、自治体の地域ポイントを管理する「ポケットサイン地域ポイント」、QRコードでスムーズに受付を行う「ポケットサイン受付」など約15種類のミニアプリが存在しており、これからリリースを予定しているいくつかのミニアプリの開発にも携わっています。

── 入社直後から現在に至るまで、これまでどのような仕事を担当されていたのでしょうか?

入社直後から、ポケットサインアプリを担当していました。リリース済みのアプリのデザインデータを整理しながら、エンジニアと共にアプリの仕組みに対する理解を深め、その後はお客様からいただいた細かな要望に対応していました。

2024年12月頃からは「ポケットサイン」の大幅なリニューアルがスタートし、企画・設計段階からデザイン制作まで一通り担当しています。

── エンジニアやプロジェクトマネージャーなどとの関わりも多いと思いますが、そのあたりのコミュニケーションはいかがですか?

エンジニアとのコミュニケーションは、とてもスムーズだと感じています。特にポケットサインのエンジニアは、フロントエンドとバックエンドの両方を1人で担当している方が多く、デザインを見せるとその場でプロトタイプを作成してくれることもあります。このスピード感は、ベンチャーならではだと感じました。デザイナーの意思も尊重されやすく、裁量を持ってデザインの意思決定ができます。

また、アジャイル開発を取り入れており、規模の大きい案件であれば、プロジェクトマネージャーやプロダクトマネージャーなど関わる人も多くなります。定例会議を通して、困りごとを解消したり、デザインの提案やレビューもしたりしています。

── ポケットサインの働き方についても教えてください。

最低限、週に一度は出社が必須(※)ですが、基本はリモートで働けます。コアタイムも設けられていないので、家庭のご事情に応じて柔軟に働くことが可能です。

実は、ポケットサインではエンジニアの出社率が7割を超えており、出社すればいつでも誰かに会える環境なんです。営業の方とも顔合わせできることから、私はなるべく出社するようにしています。

※…出社ルールは部署によって異なります

事業会社だからこそ、一気通貫でデザインにコミット

── ポケットサインのデザイナーとして働く上で、どのような点にやりがいがあると感じられていますか?

やはり優秀なエンジニアとの距離が近いことですね。細かい部分も妥協せずに「本当はこうしたい」という考えを直接伝えられるので、ストレスなく責任を持ってデザインできます。

また、デザイナーが普段触れる機会の少ない開発の裏側の仕組みを聞くことで、どういったUXなら提案可能かといった妄想を膨らませやすくなっていると感じています。

他にも、会社が掲げるバリューの一つに「Be Clear」があるのですが、真面目で誠実に向き合ってくれる方が多いです。年齢の近いメンバーが多く、お互いに切磋琢磨し合いながら働けていると感じています。

── 最も印象に残っているプロジェクトについて教えてください。

「ポケットサイン」の大幅アップデートを担当したことです。これまでは「デジタル身分証アプリ」と称して世に広めていましたが、今後は「自治体公式アプリ」として認知してもらう方向性へとかじを切りました。リブランディングにあたってのデザインを任せてもらい、CEOの梅本と何度もやり取りしながら完成させたことは大きなやりがいにつながりました。

特に、梅本はUXに対するこだわりが非常に強く、より良いUXが実現できるのであれば、デザイナーからの提案も積極的に受け入れてくれるんです。デザイナーに寄り添ってくれる姿勢があることは頼もしいですね。実際に、自ら提案したデザインが通って、実装された時はすごく嬉しかったです。

──事業会社でプロダクトのデザインに関わる上での魅力はどんなところにありますか?

良いものを作り続けられることですね。これまではクライアントに広告物を提供したら終了といった関係が多かったですが、事業会社であれば長くプロダクトと関わり続けることができます。長期的な目線を持って、自分ごと化しながら常により良いものを作り続けるためにクオリティを追求できる。これらを実践できることは、事業会社ならではの魅力だと思います。

他にも、ミニアプリのリリースに向けた準備を仕込むなど、一度撒いた種が着実に芽を出し、花開いていく姿をポケットサインのメンバーと共に喜び合えることは、事業会社ならではの面白さだと思います。

「ポケットサイン」の大幅リニューアルは一区切りつきましたが、リニューアル時に載せきれなかった機能をまだまだ仕込んでいる最中です。いつか芽が出て、ユーザーにポジティブな影響を与え、喜びの声として返ってくる瞬間を楽しみにしながら仕事に熱中する。それこそが事業会社で働く醍醐味だと感じています。

──最後に、これから入社を検討されている方へメッセージをお願いします。

「デザイン」というと、数字で成果を示すことが難しく、会社によってはコストセンターと捉えられてしまうケースも少なくありません。ポケットサインであれば、デザインの必要性が全社的に浸透していて、とことんデザインと向き合える環境があります。だからこそ、メンバーと共に、より良いデザインを追求していくことができるんです。

また、宮城県における「ポケットサイン」の登録者数は70万人を突破しているように、私たちが手掛けるプロダクトは社会で広く使われているものへと拡大しつつあります。そういった中でデザインに携われることは非常にレアな体験であり、大きなやりがいを感じられると思います。

デザインの力で社会をより良くすることに貢献したい方がいれば、ぜひ来ていただけると嬉しいです!

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会社概要

ポケットサイン株式会社は、次世代のデジタルプラットフォームをつくる企業です。
「信用の摩擦をゼロにする」をミッションに人々が本来やりたかったことに集中できるような環境を作り、生産性を高め、より良い社会を築くことを目指しています。

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